| 試合速報 | |||||||||
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| 2010年 第6戦 | |||||||||
| 2010/5/30 | 三郷サンケイスポーツセンター | ||||||||
| Sリーグ公式戦 | クールナイツ戦 | ||||||||
| Team | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | Result | |
| クールナイツ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | |
| ジュピターズ | 0 | 0 | 2 | 0 | 14 | 0 | X | 16 | |
| ★勝利 仁上 1勝1敗 ★勝利打点 三輪 | |||||||||
| 最近の2年間は雨に悩まされることが多かったが、今シーズンは順調に試合消化が進んでいた。しかし、前週、今季初めての雨天順延となり、この日の天候も不安であった。昨年はチーム20年目にして初めて5月に1試合もできない異常事態を経験しただけに前日から不安定な空を見上げ、試合開催を祈った。祈りは通じ、5月末とは思えないほど肌寒く、どんよりとした曇り空ではあるものの、無事にSリーグ第四節が行われた。Sリーグ今大会3試合を終え、1勝1敗1分ながら3位につけているジュピターズだったが、3試合で11安打7得点しか奪えず、チーム打率は6チーム中最下位の.141と2年連続チャンピオンらしからぬ貧打に悩まされている。深刻な貧打を打開するために、この試合は少しだけ打順を変えて臨んだ。しかし、残念なことにバットの振れていた箕浦が故障のため欠場、また長谷川も欠場と貴重な3割打者2名を欠いての手負いの打線となった。 前節、首位ゼファーズとの直接対決に敗戦し、もう1敗を許されない状況の先発マウンドには2試合連続で仁上が登った。ゼファーズとの前試合は相手打線を2点に抑えながらも打線の援護に恵まれず悔しい敗戦を喫していた。自身今季初勝利を目指して登ったマウンドだったが初回、前夜に降った雨の影響で滑りやすいグランドが内野の守備を乱れさせ、さらに連続四球などで一死満塁のピンチを迎えた後、痛恨の2点タイムリーツーベースを浴びて先制を許すと、その後も内野のエラーで1点を献上、いきなり3点を奪われ苦しい立ち上がりとなった。だが、それからの仁上は味方のエラーでランナーを出すものの、ヒットや四球では1人もランナーを出さずピンチらしいピンチを迎えることはなかった。 いきなり3点を追う展開となったが今の貧打線では重い得点差である。第一節のフラワーズ戦、第二節のミラーズ戦では3点しか挙げれず、第三節のゼファーズ戦では1点のみ。いまだ今大会、最高で1試合3点しか奪えない貧打線には逆転に必要な4点目が高い壁であった。初回、今季初めて1番に座った岡村が敵失で出塁し二盗、さらに暴投の間に三塁まで達し、無死三塁とするが後続が呆気なく倒れて無得点。2回にも先頭の則が四球を選んで出塁、一死から田辺が敵失で出るが二者残塁と、過去3試合同様に打線のつながりがまったく見られなかった。しかし3回、一死から後藤がチーム初ヒットで出塁して先頭の岡村につなぐと、岡村は四球を選ぶ。さらに後藤が三盗に成功し、一死一、三塁のチャンスを演出。今季まだノーヒットだった高橋は期待に応えて一、二塁間を抜けるタイムリーを放って後藤が生還。岡村も三塁まで達し、相手の送球が乱れた間に本塁を踏み、2点を返して反撃の狼煙を上げたと思いきや、続く三輪は強烈なショートライナーで高橋が戻れずにダブルプレーとなり、同点に追いつくことはできなかった。続く4回にも則のヒットや敵失出塁もあって2人のランナーを出すが後続倒れ残塁を増やしてしまった。 毎回ランナーは出しながらも奪えたのは3回の2点のみで1点差のまま迎えた5回、打順は下位であり、菊池、仁上と簡単に倒れて二死となり、この回も諦めかけたが、ラストバッターの後藤が粘って四球を選んで出塁。ここから信じられない事態が起きることになる。二死一塁で1番打者の岡村は一、二塁間を抜けるヒットで後藤は三塁へ達し、続く高橋の時に岡村が二盗。高橋が死球で出塁し二死満塁として一打同点、いや一挙逆転の大チャンスでクリーンアップトリオに打順が周ってくる。ここで3番の三輪はプレッシャーを跳ね除けてレフト前に値千金のタイムリー。後藤、岡村が相次いで生還してついに4点目の壁を越えて逆転に成功。さらに今大会、貧打線の戦犯扱いを受けていた昨年のMVP&三冠王の4番佐藤も意地のタイムリーを放って高橋がホームを踏み、今季初めてクリーンアップを打つ則もセンターへ2点タイムリー。クリーンアップトリオの3連打で5点を奪ったが、まだまだ終わらなかった。西浦四球、田辺死球で再び満塁で伊藤、菊池が連続の押し出し四球。仁上のタイムリーの後、後藤、岡村も押し出し四球、高橋は2打席連続死球で押し出し、三輪も押し出し四球の後、佐藤が2打席連続タイムリー、さらに則も内野安打がタイムリーとなり今季初の猛打賞を記録。結局、この回は驚きの打者20人を送り、7安打全てがタイムリーで一挙大量14点を奪った。過去、1イニング最多得点は12点がチーム記録であったが、6年ぶりにその記録を塗り替え、また1イニング最多打席数や1イニング最多打点の記録も更新する超ビッグイニングとなった。 初回に3点を奪われた以降の仁上のピッチングは安定していた。完投ペースであったが翌週の第五節のことも考え6回を終えてマウンドを降りた。結局、打たれたヒットは初回の2点タイムリーツーベースのみ。四球も初回の連続四球だけで2回〜6回はSリーグ6チーム中、打率1位のクールナイツ打線をノーヒットノーランに抑え込んだ。そして余力を残したまま最終回は岡村にマウンドを譲った。Sリーグ公式戦初登板となった岡村だが、危なげなく打者3人で片づけてゲームセット。いきなり3点のビハインドを負い、どうなってしまうか心配された試合も終わってみれば16対3の圧勝で幕を閉じた。 今季6試合目にして単打だけではあるものの、ようやく初の二桁安打を記録。チーム打率も初めて2割を超えることができた。また、Sリーグ3試合で11安打7得点と湿っていた打線だったが、この試合の大量得点により2年連続チャンピオンチームらしさも出すことができた。とにかく打線につながりが出たのが大きかった。この勝利で2位に浮上、このまま最後まで調子を維持して前人未到の3連覇に向かって突き進むだけである。まだ諦めるには早すぎるのだから。 尚、この勝利により1990年に創設して足掛け21年目でチーム通算250勝を達成した。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | → | 6 |
| 51 | 岡村 | 4 | 2 | 1 | 1 | 2 | 0 | 2 | 2 | .462 | 左失 | … | 四球 | … | 右安 | 四球 | … |
| 9D | 高橋 | 4 | 2 | 1 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | .125 | 投飛 | … | 右安 | … | 死球 | 死球 | … |
| 35 | 三輪 | 4 | 3 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | .308 | 一飛 | … | 遊ゴ | … | 左安 | 四球 | … |
| 7 | 佐藤 | 4 | 4 | 2 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | .214 | 三ゴ | … | … | 三振 | 左安 | 左安 | … |
| 2 | 則 | 4 | 3 | 3 | 3 | 1 | 0 | 1 | 0 | .313 | … | 四球 | … | 左安 | 中安 | 投安 | … |
| D3 | 西浦 | 4 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .118 | … | 一ゴ | … | 右飛 | 四球 | 一ゴ | … |
| 8 | 田辺 | 4 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | .083 | … | 三失 | … | 三失 | 死球 | … | 四球 |
| 6 | 伊藤 | 4 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | .133 | … | 三ゴ | … | 三ゴ | 四球 | … | 遊飛 |
| 4 | 菊池 | 4 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | .077 | … | 投ゴ | … | … | 投ゴ | 四球 | 投ゴ |
| 19 | 仁上 | 4 | 4 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | .154 | … | … | 遊ゴ | … | 三振 | 中安 | 一ゴ |
| D | 後藤 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | .222 | … | … | 右安 | … | 四球 | 四球 | … |
| 合計 | 43 | 30 | 10 | 15 | 13 | 2 | 9 | 5 | .201 | 試合時間1時間50分 | |||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ○ | 仁 上 | 6 | 26 | 1 | 8 | 2 | 1 | 1.47 | 95 |
| 岡 村 | 1 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4.38 | 12 |
