春風杯後より行なわれた夏のPSG最終戦となる今季第14戦、猛暑の中で練馬連盟加盟の強豪との試合となった。先発予定の高橋が急遽欠場となったために仁上が緊急先発。しかし先週の合宿での疲労が残っていたのか、まったく球威が見られず初回、2回で5失点。さらに5回にも守備に足を引っ張られ2失点しマウンドを降りる。夏のPSGに入り打線が絶好調のジュピターズだったが初回、2回に1点ずつ奪った後は相手投手の超スローボールにタイミングを崩され凡打の山を築き、まったくペースがつかめないでいた。6回からマウンドに登った手塚も1失点し、6回表を終わったところで8−2と6点のビハインド。しかし6回裏、三笘の必死の内野安打を皮切りにビッグバン打線が超スローボールに対し牙を剥いた。菊池、伊藤の連続ツーベース、手塚、鈴木、仁上のタイムリーで同点、さらに後藤のタイムリーで逆転に成功。このイニングだけで7安打7得点を奪い、初めてリードする立場となった。だが最終回、粘る相手打線に手塚がつかまり、自らの痛恨のエラーも出てしまい大きな3失点で万事休すかと思ったが7回裏に相手以上に粘りを見せたジュピターズは三笘が四球で出塁、続く菊池も敵失で出塁しチャンスを迎える。一死後、西浦がレフト前にヒット、これを相手守備が後逸し三笘がホームイン。さらに4番の手塚が今日3本目のタイムリーヒットで菊池が生還し土壇場で執念の同点に追いついた。その後、二死二、三塁と一気にサヨナラのチャンスを迎えるが後続が倒れ、猛暑の中での乱打戦、シーソーゲームは結局今季初の引き分けで終わった。これで春風杯以降の夏のPSGは6試合戦い、5勝1分と負けなしで終了。しかも6試合連続ふた桁得点の新記録まで残すことができた。2週間後はSリーグ紅葉杯が開幕する。この夏に鍛えた打線で春のリベンジを果たしたい。ただ気がかりは田辺、佐藤、箕浦の外野陣がいずれも怪我を抱えているのに、この試合で扇の要である則も負傷してしまったことである。紅葉杯の厳しい日程を怪我人を多く抱え、どう乗り切っていくかがポイントである。
|